トモニデザイン

息子たちへ 君たちはまだ小さいけれど、ともに暮らしをデザインしていこう

走るということ

走るということ

息子たちへ

 

「走る」ってwebを調べると

・走ることは健康によい

・できるビジネスマンはみんな走っている etc

みんな走ることはいいことだと言っている

 

今は膝を痛めて、あんまり走れないけれど、トウちゃんは

今でも走る事が好きだ

 

健康によいとか、頭が働くというようなややこしいことではなく

単に走ることそのものが楽しかったと思う

周りの人にも聞いてみたんだけど、みんな一様に

「走るのは楽しい それに健康にもいいからね」

って、やっぱり効果よりも、単に楽しいみたいだ

 

でも、なぜ走るのは楽しいのだろう?

 ここからは、学術的とか、そんな話ではなく、トウちゃんの

想像で話していく

 

走ることの前には、歩くことがあるけれど、どちらも人が

今の場所から移動するための方法だよね

 

それらはきっと、トウちゃんや君たちの祖先が恐竜の顔色を

伺っていた時代から、つい最近まで、敵から逃れるため、食べ物

を探すため、走ることはそんな風に、生きていくのに必要な方法

だったんだ

 

必要にかられて走った祖先たちは、ある時、気づいたんだと思う

 

息をつき、ふと見ると、今まで見たこともない景色が目の前に

広がり、振り返ると、走り出した場所ははるか遠くにある

 

恐竜たちと違って、冒険心を持つ祖先たちは、走った先にある

見たこともない景色に、きっと、ドキドキしたんだ

 

そのドキドキを味わいたくて、彼らは、また走り出し、たどり着いた

場所で、明日、走り出したときに見られるであろう光景を思って

ワクワクしながら眠ったんだ

 

そうして、いつしか走ることは生き延びるための一つの方法ではなく

それ自体が冒険となっていったんだ

 

サリーはこう言っていたよね

楽しみに行くために走るんじゃなくて、

走ること自体を楽しんでいたの

                      CARS

 

君たちは、走ることを冒険に変えてしまった祖先の子孫なんだ

 

君がいま走り出したいのなら、

それは彼らのDNAをしっかり受取った証拠なんだ

心がきっと冒険を求めている証拠なんだ

 

偉大なDNAを託された君よ

さあ、走り出そう