思いを伝えるシンプルな方法
息子たちへ
トウちゃん、仕事でいろいろな人が作った資料を見ることがあるんだけど、
なんかすごくスッと心に入ってくるものと、そうじゃないものがある
なぜだろう
何枚も比べてみたんだけど、答えはこの人の言ってるとおりだった
サイモン・シネックという人で、トウちゃんは大好き
02サイモン シネック 優れたリーダーはどうやって行動を促すか - YouTube
まず、Whyからはじめよ
このプレゼンの中で、彼はこう言ってるんだ
人は「何を」ではなく「なぜ」に動かされるのです
この事をしめす例として、アップルと他の企業の伝え方を
比較してるんだけど、それはこんな風
他の企業だと
・我々のコンピュータは素晴らしく
・美しいデザインで簡単に使え ユーザフレンドリー
アップルだと
・我々のすることはすべて 世界を変えるという信念で
行っています
・違う考え方に価値があると信じています
・私たちが世界を変える手段は 美しくデザインされ
簡単に使えて 親しみやすい製品です
・こうして素晴らしいコンピュータができあがりました
確かに、アップルの方が、ワクワクするっていうのか、
崇高な何かに参加するっていうのか、そんな気がすると思わないか
シネックが、アップルのような優れたリーダーの伝え方を分析した結果、
①Why なぜ
②How どのようにして
③What なにを
の順番をたどることを見つけ、それを『ゴールデン・サークル』と
名づけたんだ
しかも、この順番は、人間の脳と対比すると、古い脳(本能的な部分)から
新しい脳(理論)へ向かう順番でもある事を発見したんだ
まず、本能的な感情で共感を得てから、具体的な何かを訴えるべきであって、
具体的な何かだけを訴えても、人は動かないってことなんだ
まずは想いを、そして、それを形にー
このプレゼンでは、アップルだとか、ライト兄弟だとか、キング牧師
や、イノベーション理論まで出てくるので、もしかしたら、君は
あんまり関係ないと思ってるかもしれない
(アップルも、ライト兄弟も、キング牧師も、けっこう興味深いんで、一度、調べてみるといい)
もちろん、このプレゼンの主旨は、Whyに共感する人と共に、Whyに共感
する人のために働きなさいって事なんだけど、
でもね、
ゴールデンサークルの考え方で解決できる事は、君の周りにも
たくさんあると思う
なぜか、トウちゃんも含めてみんな、具体的な話をすれば、それに至った
自分の想いってのが通じてるって思ってる
でも、受け手はその具体的なものにまた別の想いを持ってるんで、
話がかみ合わない
うまい例えじゃないけど、君が茶碗を上から見て「丸い」と言い、
トウちゃんは横から見て「三角」と言う
こんな事って、けっこうあるよね
だけど、茶碗を持ってきて
①ボクは、月が好きなんだ(Why)
②だから、茶碗を上から見てみたよ(How)
③ほら、茶碗って丸いよ(What)
かなり、強引だけど、こんな風だと、トウちゃんは「三角」とは言わず、
「下から見たら、地球と月にも見えるね」なんて気取ったことを言うかも
しれない
これからも、自分の言った事が、思った反応を相手から引き出せない
って事がたくさんあると思う
そんな時は、もう一度、Whyを伝えているか振り返ってほしい
トウちゃんも頑張ってみるよ
- 作者: サイモン・シネック,栗木さつき
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2012/01/25
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